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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第37章 エピローグ
「お姉ちゃん……」
「あ、涼華……来てくれたのね…ありがとう……拓斗くんも久しぶりだね……」
涼華の後ろにいた学生服の少年も会釈をした。
姉妹の再会は久しぶりだった。
二人とも黒い洋装の礼服姿だった。
「もうすぐ始まるから入っていて……」
涼華はお寺の本堂の中へと入っていく。
既に親戚の方々は大方揃っていた。
涼華の姿に気づいた良子が最前列から近寄り声をかけた。
「涼華さん…来てくれたのね……あ、拓斗くん……大きくなったわね……」
「お義母さん…ご無沙汰しております……新田家を代表して参加させてもらいますね…。ほら、拓斗も…ちゃんとご挨拶して……」
「おばあちゃん…ご無沙汰してます…」
少年は少しぶっきらぼうに挨拶をした。
「すみません…反抗期で…手を妬いてます……お義父さんにはあんなに可愛がってもらったのに……」
「憶えてないわよ……小さい頃だもの……もう十三回忌よ……」
「早いですよね……拓斗も春から高校生になりますから……」
「新田のご両親はお元気なの?……」
そんな話をしみじみとしていると花怜も本堂に入ってきた。
「お義母さん…もう皆さんお揃いになりました……」
「そう…じゃあ始めてもらいましょうか……」
良子が住職に声をかけにいった。
花怜も最前列へと向かおうとする。
「お姉ちゃん…やっぱりお義兄さんは戻って来られなかったの?…」
「まぁ…海外赴任だから……また後でね……」
花怜はそう言って我が子の隣の席に腰を下ろした。
卓司は花怜がマンションに戻ってから三年後、交通事故に巻き込まれこの世を去っていた。
年齢を感じさせない絶倫の義父の最期はあまりにも急で呆気なかった。
子育てに距離をおいてしまった花怜は号泣して後悔したものだった。
涼華はシングルマザーとして立派に母親をしている。
名前の拓斗[たくと]は響きが義父の名前に似ているからという理由だとあっけらかんと言っていた。
父親はもちろん、卓司だった。
生前はかなりの援助をしていた。
そして、何かあった時の為にと通帳も拓斗名義で作っていたらしい。
それがなくても、涼華は自立したキャリアウーマンとなっていた。
涼華と拓斗が後ろの方の空いてる席に並んで腰を下ろした。
「拓斗…おじいちゃんのこと憶えてるよね?……」
「はぁ?…そんなの…当たり前だろ…」
「あ、涼華……来てくれたのね…ありがとう……拓斗くんも久しぶりだね……」
涼華の後ろにいた学生服の少年も会釈をした。
姉妹の再会は久しぶりだった。
二人とも黒い洋装の礼服姿だった。
「もうすぐ始まるから入っていて……」
涼華はお寺の本堂の中へと入っていく。
既に親戚の方々は大方揃っていた。
涼華の姿に気づいた良子が最前列から近寄り声をかけた。
「涼華さん…来てくれたのね……あ、拓斗くん……大きくなったわね……」
「お義母さん…ご無沙汰しております……新田家を代表して参加させてもらいますね…。ほら、拓斗も…ちゃんとご挨拶して……」
「おばあちゃん…ご無沙汰してます…」
少年は少しぶっきらぼうに挨拶をした。
「すみません…反抗期で…手を妬いてます……お義父さんにはあんなに可愛がってもらったのに……」
「憶えてないわよ……小さい頃だもの……もう十三回忌よ……」
「早いですよね……拓斗も春から高校生になりますから……」
「新田のご両親はお元気なの?……」
そんな話をしみじみとしていると花怜も本堂に入ってきた。
「お義母さん…もう皆さんお揃いになりました……」
「そう…じゃあ始めてもらいましょうか……」
良子が住職に声をかけにいった。
花怜も最前列へと向かおうとする。
「お姉ちゃん…やっぱりお義兄さんは戻って来られなかったの?…」
「まぁ…海外赴任だから……また後でね……」
花怜はそう言って我が子の隣の席に腰を下ろした。
卓司は花怜がマンションに戻ってから三年後、交通事故に巻き込まれこの世を去っていた。
年齢を感じさせない絶倫の義父の最期はあまりにも急で呆気なかった。
子育てに距離をおいてしまった花怜は号泣して後悔したものだった。
涼華はシングルマザーとして立派に母親をしている。
名前の拓斗[たくと]は響きが義父の名前に似ているからという理由だとあっけらかんと言っていた。
父親はもちろん、卓司だった。
生前はかなりの援助をしていた。
そして、何かあった時の為にと通帳も拓斗名義で作っていたらしい。
それがなくても、涼華は自立したキャリアウーマンとなっていた。
涼華と拓斗が後ろの方の空いてる席に並んで腰を下ろした。
「拓斗…おじいちゃんのこと憶えてるよね?……」
「はぁ?…そんなの…当たり前だろ…」