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恍惚の日々
第2章 正体
少しだけ、ドキドキが変わった。
緊張のドキドキから、ワクワクのおまけ付きドキドキ。

淳之介さん

淳之介さん

淳之介さん

何度も何度も心の中で繰り返しては、恥ずかしかったりキュンキュンしたり。にんまりしてしまったり、かなえの中では目まぐるしく忙しい。


「ニヤニヤしてるね?私といるのが嬉しいのかい?」

はい!もちろん!あーして、こーして、あーなって、むふふ。

など言えるわけがない。
ただ一言。

「はい…」

それだけ。

「ん?それだけ?」

「え?あ…そのぉ…恥ずかしいです…」

「やらしいことを考えてニヤニヤしてたことが?(笑)」


カーッ!

鼻血が出そうに動揺した。
嫌だ!なんでわかっちゃうの?あー、もうだめ。
言ってしまおうか……
軽い女って思われるかなあ?
好き者って思われる?

ここは我慢。まだ会ったばかりで、あたしったらバカみたい。



峠を下り、市街地に入った。
まだまだ明るい夕方。

気がつけばそこは、朝会った駅南口。


かなえは、落胆の色を濃くした。
三泊四日じゃなかった。
ただ普通にドライブして、ランチしただけ。
浮かれてただけに、物凄く恥ずかしくて、早く車から降りたかった。


「車酔いかな?顔色が悪いな。少し休む?」

「………」


桐谷のペースに惑わされ、掻き乱され、行き場を失ったかなえは、話す言葉までなくした。



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