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恍惚の日々
第2章 正体

静かで、カモミールの微かな香りのそこは、落ち着いた雰囲気を感じさせた。
「あ……」
「どうだい?衣装とこの店の雰囲気はベストマッチだろ?」
カウンターとボックス席、扉が4つ。
ほの暗いバーにかなえは居た。
「カウンターになさいますか?それともVIPルームに?」
「VIPにしよう。特別な日だから。」
「かしこまりました、ただいま。」
薄い黄緑色のロングドレスに、きらびやかなネックレス。白のストール。
上品なベージュのヒールを履いた姿に桐谷は御満悦の様子。
VIPルームは見事な絨毯を敷き詰めた床と、王様でも座る?と思うような椅子と大理石のテーブル。
ミロのヴィーナスのような彫刻と胡蝶蘭。天井にはシャンデリア。
けばけばしい感じは微塵もない。理路整然としていて、やはりゴージャスだ。
「さあ座って。ゆっくり話をしよう。」
「はい、淳之介さま…」
「いいねぇ、淳之介様。どういう風の吹き回し?」
「口をついて出てしまいました。ごめんなさい。」
「いいさ。私は嬉しいよ。」
「あの…伺いたいことが…」
かなえは桐谷のことをほとんど知らない。
噂では独身だと聞いていたが、本人からちゃんと聞きたい。かなえに不倫は無いのだ。
歳や、居住地、何故かなえだったのか、いろいろ聞いてみたいことが湧き出てくる。
「あ……」
「どうだい?衣装とこの店の雰囲気はベストマッチだろ?」
カウンターとボックス席、扉が4つ。
ほの暗いバーにかなえは居た。
「カウンターになさいますか?それともVIPルームに?」
「VIPにしよう。特別な日だから。」
「かしこまりました、ただいま。」
薄い黄緑色のロングドレスに、きらびやかなネックレス。白のストール。
上品なベージュのヒールを履いた姿に桐谷は御満悦の様子。
VIPルームは見事な絨毯を敷き詰めた床と、王様でも座る?と思うような椅子と大理石のテーブル。
ミロのヴィーナスのような彫刻と胡蝶蘭。天井にはシャンデリア。
けばけばしい感じは微塵もない。理路整然としていて、やはりゴージャスだ。
「さあ座って。ゆっくり話をしよう。」
「はい、淳之介さま…」
「いいねぇ、淳之介様。どういう風の吹き回し?」
「口をついて出てしまいました。ごめんなさい。」
「いいさ。私は嬉しいよ。」
「あの…伺いたいことが…」
かなえは桐谷のことをほとんど知らない。
噂では独身だと聞いていたが、本人からちゃんと聞きたい。かなえに不倫は無いのだ。
歳や、居住地、何故かなえだったのか、いろいろ聞いてみたいことが湧き出てくる。

