この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恍惚の日々
第3章 裏腹
「よく似合う。そうやって、なきべその顔で私を見上げる様は、まるで雨の中の捨て猫のようだ。かわいいよ、かなえ。」


返事が出来なかった。
セクレタリーになるためのものとはとても言い難い。
むしろ、違う。
所有物ってペットってこと?
にゃあにゃあ言って弄ばれるってこと?

だんだん思考回路が繋がってきた、はず…

だいたい、何故私はここに座っているの?
何故、言われるままに裸を晒したの?
しかもあんな屈辱的なスタイルまでして?

そう。三日の辛抱。三日の辛抱って決めたから。


返事が出来ないまま、思考回路をぐるぐるさせていたら、桐谷の足先がかなえの顎をトントンと持ち上げた。


「嫌ぁ!もうやめてーっ!」

叫んだ筈なのに、えっ?!どういうこと?

躯がゾクッ!と震え、かなえの中でさざ波がたった。
微かに気持ちいい感覚が躯の中心を支配したのだ。


「被虐。かなえはきっとそれの虜になるんだよ。」
桐谷が耳元で囁いた。

殊更、音に敏感なかなえは、桐谷のボイスと、耳元に感じる僅かな産毛の震えに異常な程に震撼した。

その震撼はいずれ、快楽への誘(いざな)いとなって、躯に擦り込まれていく……


今、どこかに触れられたら私…
きっとまた中心を湿らせてしまう!私の躯はどうなってしまったの?



しかし



桐谷は、それ以上かなえに触れることはなかった。



/90ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ