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恍惚の日々
第3章 裏腹

「よく似合う。そうやって、なきべその顔で私を見上げる様は、まるで雨の中の捨て猫のようだ。かわいいよ、かなえ。」
返事が出来なかった。
セクレタリーになるためのものとはとても言い難い。
むしろ、違う。
所有物ってペットってこと?
にゃあにゃあ言って弄ばれるってこと?
だんだん思考回路が繋がってきた、はず…
だいたい、何故私はここに座っているの?
何故、言われるままに裸を晒したの?
しかもあんな屈辱的なスタイルまでして?
そう。三日の辛抱。三日の辛抱って決めたから。
返事が出来ないまま、思考回路をぐるぐるさせていたら、桐谷の足先がかなえの顎をトントンと持ち上げた。
「嫌ぁ!もうやめてーっ!」
叫んだ筈なのに、えっ?!どういうこと?
躯がゾクッ!と震え、かなえの中でさざ波がたった。
微かに気持ちいい感覚が躯の中心を支配したのだ。
「被虐。かなえはきっとそれの虜になるんだよ。」
桐谷が耳元で囁いた。
殊更、音に敏感なかなえは、桐谷のボイスと、耳元に感じる僅かな産毛の震えに異常な程に震撼した。
その震撼はいずれ、快楽への誘(いざな)いとなって、躯に擦り込まれていく……
今、どこかに触れられたら私…
きっとまた中心を湿らせてしまう!私の躯はどうなってしまったの?
しかし
桐谷は、それ以上かなえに触れることはなかった。
返事が出来なかった。
セクレタリーになるためのものとはとても言い難い。
むしろ、違う。
所有物ってペットってこと?
にゃあにゃあ言って弄ばれるってこと?
だんだん思考回路が繋がってきた、はず…
だいたい、何故私はここに座っているの?
何故、言われるままに裸を晒したの?
しかもあんな屈辱的なスタイルまでして?
そう。三日の辛抱。三日の辛抱って決めたから。
返事が出来ないまま、思考回路をぐるぐるさせていたら、桐谷の足先がかなえの顎をトントンと持ち上げた。
「嫌ぁ!もうやめてーっ!」
叫んだ筈なのに、えっ?!どういうこと?
躯がゾクッ!と震え、かなえの中でさざ波がたった。
微かに気持ちいい感覚が躯の中心を支配したのだ。
「被虐。かなえはきっとそれの虜になるんだよ。」
桐谷が耳元で囁いた。
殊更、音に敏感なかなえは、桐谷のボイスと、耳元に感じる僅かな産毛の震えに異常な程に震撼した。
その震撼はいずれ、快楽への誘(いざな)いとなって、躯に擦り込まれていく……
今、どこかに触れられたら私…
きっとまた中心を湿らせてしまう!私の躯はどうなってしまったの?
しかし
桐谷は、それ以上かなえに触れることはなかった。

