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恍惚の日々
第3章 裏腹
紙のガサガサという音で目が覚めた。
桐谷が英字新聞を読んでいた。

「おはようございます…すみません!」

「ああ、おはよう。大丈夫、まだ6時だよ(笑)私は朝が早くてね、悪い癖だ。」

「朝活の時代ですから、総…淳之介さまにはピッタリですね。」

「ふん(笑)朝活ね。」

「はい。」

「私が朝活をするとしたら、さしずめ、観賞会だな。」

「観賞会?」

「そう。昨日は見ることが出来なかったから、今見ることにするよ。さあ、始めて?」

「はい?」

桐谷がニヤリと含み笑いをした。
かなえは背筋が凍った。

気づかれてた!
夕べのこと……
淫らに悶えた私を聞いていた?
きっと、そう。
あー!何てことなの!


「かなえ?やりなさい!朝活だ。私にピッタリなのだろう?」

「お許しください…」

「駄目だ。」

「お願いします…」

「嫌だ。」





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