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恍惚の日々
第3章 裏腹
「喉が渇いたかい?もう少しワイン飲む?」
「ワンッ!」
皿にワインをつぎ、かなえの鼻先に置いてやる。
ピチャピチャ
ピチャピチャ
「上手に飲むなあ、本当の仔犬みたいだ。いいぞ、かなえ(笑)」
かばんから首輪を取り出した。
「飼い犬だからな(笑)」
チリン…
チリンチリン…
嫌がる様子は微塵もない。
前足で首輪の鈴を鳴らして遊んでいる。時折、桐谷を覗き込むようにして。
「ちょっと待ってて。」
柱と首輪をチェーンで繋ぐと、桐谷は外に出て行った。
暫くとろとろと寝込んでしまったかなえは、生理現象により目覚める。
桐谷はまだ帰って来てはいないよう……
とにかく、トイレ、トイレ。
「あっ!」
ファスナーが下ろせない!
ええーっ!トイレ行けないよぉ…
淳之介さまぁ……
半べそのかなえだった。
モジモジと足を交差してみたり、正座してみたり、いよいよ危ない!
「かなえ?」
「トイレ…トイレ行きたいの…」
「えっ?人間語?」
「クィーン…クィーン…」
「買ってきたよ(笑)」
設置されたのは、猫トイレ。
「嫌なら仕方ないけど、かなえは率先してそれを着たんだから、トイレはここでしょ?」
鎖を引きずってペットトイレに近づく。
「かなえは気付かなかった?そこ、ファスナーあるよ。あ、でもその足じゃ開けられないね。」
「クィーン!(泣)」
「わかったよ。」
両後ろ足の間のファスナーを開けると大小が出来るだけぱっくりと空いた。
「メス犬のようにしないと、周りの着ぐるみの毛を汚すよ(笑)」
桐谷に背を向け、恥辱にまみれながら、それでも勢いよく出し切った。
横から、そこをティッシュで押さえて拭き取ってくれた桐谷だったが、かなえは、「死んでしまいたい」ほどの屈辱感でいっぱい。
ファスナーを閉めると、桐谷は、ぎゅーっとかなえを抱きしめた。
「ワンッ!」
皿にワインをつぎ、かなえの鼻先に置いてやる。
ピチャピチャ
ピチャピチャ
「上手に飲むなあ、本当の仔犬みたいだ。いいぞ、かなえ(笑)」
かばんから首輪を取り出した。
「飼い犬だからな(笑)」
チリン…
チリンチリン…
嫌がる様子は微塵もない。
前足で首輪の鈴を鳴らして遊んでいる。時折、桐谷を覗き込むようにして。
「ちょっと待ってて。」
柱と首輪をチェーンで繋ぐと、桐谷は外に出て行った。
暫くとろとろと寝込んでしまったかなえは、生理現象により目覚める。
桐谷はまだ帰って来てはいないよう……
とにかく、トイレ、トイレ。
「あっ!」
ファスナーが下ろせない!
ええーっ!トイレ行けないよぉ…
淳之介さまぁ……
半べそのかなえだった。
モジモジと足を交差してみたり、正座してみたり、いよいよ危ない!
「かなえ?」
「トイレ…トイレ行きたいの…」
「えっ?人間語?」
「クィーン…クィーン…」
「買ってきたよ(笑)」
設置されたのは、猫トイレ。
「嫌なら仕方ないけど、かなえは率先してそれを着たんだから、トイレはここでしょ?」
鎖を引きずってペットトイレに近づく。
「かなえは気付かなかった?そこ、ファスナーあるよ。あ、でもその足じゃ開けられないね。」
「クィーン!(泣)」
「わかったよ。」
両後ろ足の間のファスナーを開けると大小が出来るだけぱっくりと空いた。
「メス犬のようにしないと、周りの着ぐるみの毛を汚すよ(笑)」
桐谷に背を向け、恥辱にまみれながら、それでも勢いよく出し切った。
横から、そこをティッシュで押さえて拭き取ってくれた桐谷だったが、かなえは、「死んでしまいたい」ほどの屈辱感でいっぱい。
ファスナーを閉めると、桐谷は、ぎゅーっとかなえを抱きしめた。