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恍惚の日々
第4章 誓約書
目覚めると、ベッドの中にいた。全裸で。
慌ててガウンを羽織り、リビングに行くと、やはり桐谷はもう起きていて、コーヒーを飲みながらパソコンを見ていた。
「おはようございます、ゆうべはすいませんでした……」
「ああ、おはよう。よく眠れたみたいだね?」
「はい…」
「さて、かなえ?今日は最終日。明日の朝には解放してあげようね。今晩、かなえの回答を聞いてあげる。とにかく、今日一日楽しく過ごそう。(笑)」
解放…
かなえにとって、嬉しい筈の言葉の響きが、何故か嬉しくない。むしろ、淋しい気分に追いやられる響きだった。
コーヒーとクロワッサンで軽く朝食を摂る。
朝食中、《桐谷が判る所》に連れて行ってあげようか?と何気なく言ったその場所に、かなえは行きたい!と即答した。
「観光は無くなるけど、いい?」
「はい。」
「こんないい天気に、屋内ばかり三日目だけど?」
「構いません!」
連れて行かれた所は、桐谷の住むマンションだった。
なるほど、桐谷の家なら一目瞭然。
かなえにとって、三日目の宿、桐谷家が一番ワクワクドキドキする場所だった。
なるべくして為る展開の舞台を踏んだ、かなえの第一歩である。
慌ててガウンを羽織り、リビングに行くと、やはり桐谷はもう起きていて、コーヒーを飲みながらパソコンを見ていた。
「おはようございます、ゆうべはすいませんでした……」
「ああ、おはよう。よく眠れたみたいだね?」
「はい…」
「さて、かなえ?今日は最終日。明日の朝には解放してあげようね。今晩、かなえの回答を聞いてあげる。とにかく、今日一日楽しく過ごそう。(笑)」
解放…
かなえにとって、嬉しい筈の言葉の響きが、何故か嬉しくない。むしろ、淋しい気分に追いやられる響きだった。
コーヒーとクロワッサンで軽く朝食を摂る。
朝食中、《桐谷が判る所》に連れて行ってあげようか?と何気なく言ったその場所に、かなえは行きたい!と即答した。
「観光は無くなるけど、いい?」
「はい。」
「こんないい天気に、屋内ばかり三日目だけど?」
「構いません!」
連れて行かれた所は、桐谷の住むマンションだった。
なるほど、桐谷の家なら一目瞭然。
かなえにとって、三日目の宿、桐谷家が一番ワクワクドキドキする場所だった。
なるべくして為る展開の舞台を踏んだ、かなえの第一歩である。