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恍惚の日々
第5章 脱皮
されるがままのかなえ…

もう、何も抵抗出来ない。
不安とか恐怖とか、概念はなくなった。虚ろに桐谷を求めるかなえだった。


「貞操帯はすぐに外してやる。心配はいらない。」


「あうっ!」

桐谷の指が勃起した乳首をつまみ上げ引っ張った。

ジンジンする乳首。
痛いのに、容赦なく両乳首を引っ張ったり潰したり、弾いたり、捻りあげる。
本当に容赦ない。乳首から指が離れ、ジンジンと痛みが込み上げる頃にまた、弾く。連続して弾く。

未だ痛みでしかないかなえは、痛みに耐えるように強く目を閉じ、叫びを抑えていた。


「目を開けろ。私を見なさい。」

肩から息をするかなえは、懇願するように桐谷を見上げた。

「許しを請いたいのか?無駄だ。諦めて、痛みを悦びに変えろ。かなえが安直に望む快楽など与える気はない。」

躯が痙攣を起こしたようにびくつきが絶えない。痛みに躯が暑くなる。呼吸が苦しい。

気が遠くなりかけた頃、ピンポイントで与えられ続けた拷問の様な行為は終わった。


「よく耐えたな(笑)しかしこれは序ノ口だ。」


これが始まり……
考える余裕などない。火が点いたように、熱く、ズキズキと痛い乳首は、風が当たるだけでも耐えがたい苦痛。


桐谷が蒸しタオルを胸に当てた。


「うぎゃあああっ!」

「手当てだ。」




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