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第7章 恐い人

「見たんだな？」



陽平は容赦なく更に引き上げ、逢里は爪先立ちで必死に耐えるものの、泣き出した。


逢里は皆に可愛がられていた。

容姿と行動言動の可愛らしさからだ。



誰が見ても美しい幼女を可愛がらない者はいない。



でも、陽平は違っていた。

明奈との身体の関係も取りいる為。明奈と誠に離婚が無いならば、誠が亡くなれば遺産は明奈にも入るし、それを狙っていた。

明奈が先に亡くなったとしても、要の運転手と言う仕事は死守したいくらいの高職業だった。


『こんな娘のせいで逃すわけにはいかない』