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第10章 歪み

「俺が…逢里を傷付けてるって、お父様に告げ口したんだろ？！あんたらの妄想に付き合ってやるよ、どうせ『子供は飾り』くらいにしか思ってねぇんだろ？あんたらのオモチャらしく、動いてやる。」


「要…さん、どういう、事？！」



振り返り、そう聞いて来た美沙を鼻で笑い、廊下を歩く始めた。


逢里を傷付けたのは、自分の愚かさだと思い知ればいい。勝手に勘違いをして、自爆の様に告げ口をしたんだ。


逢里の事は傷付けたくないけど、結局俺の居場所すら奪った愛人の娘だ。


血が繋がっていると思うだけでも、吐き気さえして来る。