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僕の奴隷ちゃん
第10章 歪み
抱きしめる様に引き寄せれば、逢里はすっぽりと要の腕の中におさまる。


必死にしがみつく逢里の手は小さくて、要はクスッと笑う。



『俺のもの』
そう言った自分にしがみつくくらいなんだから、何をしても自分のものだ。


要はそう思い、自分の欲情を止める事はできなくなっていた。さらに追い討ちをかけるのが、この家の内情。

幼い逢里にこれからしようとする行為は、決して許される事ではないが、この家にそれを咎めるものがいないのも事実。


「逢里、大きな声を出しちゃダメ。ないてもダメだよ?」


「…うん。」
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