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僕の奴隷ちゃん
第10章 歪み
「逢里……」
美沙がゆっくりと手を伸ばすと、逢里は一歩後ろに下がりその手を拒んだ。
触れられたく無い。
逢里の拒絶だった。綺麗な母親が汚く見えたのだ。あの日、初めてのこの家に来た日に要が言った「汚い」の言葉を思い出すくらい。
自分の母親が、自分の好きな人の母親を苦しめ、その人までも苦しめているんだって思うと『ママ』だなんて呼べないのだ。
「逢里……どうしたの?」
「今日は学校に行きたく無いから休む」
「そ、そう?体調でも悪いの?」
「良く無いから」
逢里はそう言って、美沙を追い出す様にドアを閉めた。
顔もひどい事になっていたが、実際に身体の痛みが残っていた。初体験が痛いものだとは知識上知ってはいたが、こうして続くものだとは思いもしなくて、戸惑っている部分もあるが、これを誰に相談出来るわけでもなく、自分の中でどうにか処理をしようとしていた。
美沙がゆっくりと手を伸ばすと、逢里は一歩後ろに下がりその手を拒んだ。
触れられたく無い。
逢里の拒絶だった。綺麗な母親が汚く見えたのだ。あの日、初めてのこの家に来た日に要が言った「汚い」の言葉を思い出すくらい。
自分の母親が、自分の好きな人の母親を苦しめ、その人までも苦しめているんだって思うと『ママ』だなんて呼べないのだ。
「逢里……どうしたの?」
「今日は学校に行きたく無いから休む」
「そ、そう?体調でも悪いの?」
「良く無いから」
逢里はそう言って、美沙を追い出す様にドアを閉めた。
顔もひどい事になっていたが、実際に身体の痛みが残っていた。初体験が痛いものだとは知識上知ってはいたが、こうして続くものだとは思いもしなくて、戸惑っている部分もあるが、これを誰に相談出来るわけでもなく、自分の中でどうにか処理をしようとしていた。