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僕の奴隷ちゃん
第7章 恐い人
手を繋ぎながら、庭へと出る。
無邪気にはしゃぐ逢里を連れて足を進める要からは徐々に笑顔が消える。
美沙と逢里が来てからは、より一層「憎い、憎い」と言うばかりの面会日になっていたのだ。
元々優しく抱きしめてくれるような母ではなかった。面倒を見てくれたのも淳子だったし、だから余計に母の言葉で傷づいたのだ。
「要お兄ちゃんのママってどんな人?」
「恐い人。」
逢里を会わせるのも怖くなってくる。
このまま…逢里を可愛いと…好きだと思っていられなくなるかもしれない。