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第7章 恐い人

「それならゆっくりして行きなさい。」



そう言って席を立つと、明奈は陽平を呼びつける。



「来なさいよ。」


『でも、要さんとの食事の日ですよね？』


「あの子も…連れて来てるのよ！！来てと言ったら来て！！要まで取られたくないの！！早く追い出して！！」


電話で部屋を出た明奈だが、気が高ぶって叫んでいた。


要や逢里には内容までは聞こえないものの、高い声でヒステリックになってるのが聞こえた。


部屋で心配そうに見つめあってるのも気づくわけもなく明奈はそのまま続ける。