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砂漠の月、星の姫~road to East~
第1章 第一夜【砂漠へ~road to oasis~】
 光香子はわずかに瞬きをして、眼裏で涙を乾かした。夜になれば、砂漠は昼間の炎暑が嘘のように急激に冷える。光香子は薄いコットンのワンピースを一枚着たきりだった。ワインの酔いが冷めていくと共に、激しい冷気が押し寄せてくる。少しずつ躰から熱が失われてゆくのが自分でも判った。
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