この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
砂漠の月、星の姫~road to East~
第1章 第一夜【砂漠へ~road to oasis~】
いずれにしろ、いにしえから息づく火の鳥伝説は、今もなおこの砂漠の国の人々の間に深く根付いている。旅行前に読んだガイドブックにも書いてあったことを、光香子は思い出していた。
彼女の見つめている先には明け初(そ)めたばかりの空がある。彼女は踵を返し、ゆっくりと歩き出した。背後に徐々に藍色から菫色、茜色に染まりつつある空がひろがっていた。刻々と色を変える空に、夜の名残を告げるかのように星が一つだけ瞬いていた。
(第一話 【砂漠へ】了)
☆ 明日から第二話【国境の月】へ ☆
彼女の見つめている先には明け初(そ)めたばかりの空がある。彼女は踵を返し、ゆっくりと歩き出した。背後に徐々に藍色から菫色、茜色に染まりつつある空がひろがっていた。刻々と色を変える空に、夜の名残を告げるかのように星が一つだけ瞬いていた。
(第一話 【砂漠へ】了)
☆ 明日から第二話【国境の月】へ ☆