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砂漠の月、星の姫~road to East~
第2章 第二夜【国境の月~road to east~】 
 タリムは眩しく眼を射抜く陽光に眼を細めた。薄い紗のヴェールを透かして、はるかに続く地平線の彼方を見つめても、ただ茫漠と続く砂の海が横たわるのみ。タリムは、そっと小さな息を洩らした。国を出て、はや数日が過ぎた。用意していた水も食糧も何もかもが既に尽きている。水分すら摂らなくなって、半日になるが、このままでは早晩、力つきて倒れてしまうに相違ない。
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