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You were born to be mine
第6章 新章 2話
ウチに帰ると咲希とお母さんは早速下ごしらえを始めた。

いつもこうなんやろなぁ…
咲希が家事を一通りこなせる訳やわ。

準備を終えてお母さんが聞いてくる。


「陵さん家のスキヤキはどんなん?」

「ウチですか? ウチは割下使わへんやり方ですね。」

「そらそうやろ、関西は大概そうやわ。それでも色々微妙に違うから。」

「ほな、今日はオレがやりますわ。よそのスキヤキ食べてみたいでしょ?」

「エエの?」

「エエの?って、最初からそのセリフ待ってたでしょ? てかハナからそのつもりです。」


オレは実家の作り方でスキヤキを作った。
多分スキヤキで一番個性がでるんは具材のチョイス。
咲希ん家のスキヤキはゴボウと麩が具材にあった。


「へぇ~ゴボウと麩はオレ、初めてですわ。」

「麩は味がしゅんで美味しいねんで。陵ちん絶対好きやわ。」

「陵さんのところは何か違う物入れてた?」

「ウチは大根とか入れてましたねぇ。細切りなら味が染みやすいですし。 ほんで締めにうどんですね。」


何て話をしながら鍋をつつき、食後はお茶をすすりながらTVのバラエティをみて3人で笑った。
しばらくして、


「さ、私はそろそろおいとまするわ。」

「お母さんも泊まっていけへんの?」

「嫌や、ラブラブの2人の横で寝るの。」

「咲希、お母さんと一緒に帰り。 明日またおいで。」

「陵さん、気ぃ遣わんで。 咲希と一緒におったって。」

「イヤ、でも…」

「今日は楽しかったわぁ。 私も幸せな気分。 お父さんとスカイプして寝るわ。」



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