パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第5章 　~甘い永遠~

　いくら娘に甘い父でも執事と結婚は認めてくれないだろう。そのぐらいはリリムにもわかっている。


　悠久の時など、アルとは望んではならぬこと。


　しかし、芽生えた恋心、その想い抱えて他の良家に嫁げる訳もない。
　ましてや、生娘で無いことがバレたら旦那様はお許しにならないであろう。



「私は……親不孝者だわ」

「それは……お嬢様は、悪くありませんから。罪を負うのはワタシだけでいいのです」


　罪……いくらアルでも、執事と主人が犯してはならない事であることをわかってるのだろう。

　永遠に居たいなど……夢ごとだという事も……


　夢はいつか覚める……でも、今はまだこの夢の中に浸っていたい。


　そんなたいそれた覚悟があったわけじゃない。

　ただ、女性として惹かれた男性に抱かれたいと欲望に負けてしまっただけのこと。