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初恋の相手は人類最強の兵士長でした
第2章 ―惑い―
身体をゆっくりと起こしてエレンは俯いた。
自分の感情の赴くままに大事な人を汚してしまった罪悪感が、
今頃になって湧き上がってくる。
「でも俺は…本当にあなたが好きなんです…欲求の捌け口にしてる訳じゃない…」
「俺は全部あなたが初めてだから……」
嫉妬心、独占欲、黒い感情が渦巻く。
それと同時に目の前のこの人に恋焦がれてやまない…
こんな気持ちは初めてで耐えきれず、
ポタ…ポタ…と、リヴァイの胸元にエレンの涙が零れ落ちた。
「泣くな、全く忙しいガキだな…とりあえずソレを抜け…」
「あ…す、すみません…」
エレンは慌てて手で涙をゴシゴシ拭うと、ゆっくりとリヴァイの中から出た。
―全く、なんて顔をしやがる……
エレンの切なげな表情を見ながら、
そう心の中で呟いたリヴァイは上半身を起こして、
自分の後頭部をくしゃくしゃにした。
―本当にコイツには調子狂わされる…
「あのな、俺はお前が思っているより相当年上のオヤジだぞ」
「そんな些細な事…関係ないです。気にもなりません…」
残った涙を拭いながら、少し拗ねたようにエレンは答えた。
フっと溜息をつくとリヴァイはエレンの胸ぐらを掴んで乱暴に引き寄せた。
そして吐息がかかりそうなくらいの至近距離で口を開いた。
「エレン、一回しか言わないからよく聞け。俺は人に触るのも触られるのもあまり好きじゃない」
「お前を拒もうと思えば俺にはそれだけ力がある。そんな事も分からねーのか」
「リ、リヴァイ…兵長…?」
大きな目をさらに大きく見開いてキョトンとしているエレンに、
リヴァイはまるで噛み付くような、呼吸も出来なくなるようなキスをした。
「…兵長のキス…すごくあまい……」
自分の感情の赴くままに大事な人を汚してしまった罪悪感が、
今頃になって湧き上がってくる。
「でも俺は…本当にあなたが好きなんです…欲求の捌け口にしてる訳じゃない…」
「俺は全部あなたが初めてだから……」
嫉妬心、独占欲、黒い感情が渦巻く。
それと同時に目の前のこの人に恋焦がれてやまない…
こんな気持ちは初めてで耐えきれず、
ポタ…ポタ…と、リヴァイの胸元にエレンの涙が零れ落ちた。
「泣くな、全く忙しいガキだな…とりあえずソレを抜け…」
「あ…す、すみません…」
エレンは慌てて手で涙をゴシゴシ拭うと、ゆっくりとリヴァイの中から出た。
―全く、なんて顔をしやがる……
エレンの切なげな表情を見ながら、
そう心の中で呟いたリヴァイは上半身を起こして、
自分の後頭部をくしゃくしゃにした。
―本当にコイツには調子狂わされる…
「あのな、俺はお前が思っているより相当年上のオヤジだぞ」
「そんな些細な事…関係ないです。気にもなりません…」
残った涙を拭いながら、少し拗ねたようにエレンは答えた。
フっと溜息をつくとリヴァイはエレンの胸ぐらを掴んで乱暴に引き寄せた。
そして吐息がかかりそうなくらいの至近距離で口を開いた。
「エレン、一回しか言わないからよく聞け。俺は人に触るのも触られるのもあまり好きじゃない」
「お前を拒もうと思えば俺にはそれだけ力がある。そんな事も分からねーのか」
「リ、リヴァイ…兵長…?」
大きな目をさらに大きく見開いてキョトンとしているエレンに、
リヴァイはまるで噛み付くような、呼吸も出来なくなるようなキスをした。
「…兵長のキス…すごくあまい……」