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初恋の相手は人類最強の兵士長でした
第3章 ―被虐―
「少しやりすぎたか…」

エルヴィンは温めのお湯が張ってあるバスタブに
リヴァイを抱えて浸かっていた。
優しく肩にお湯を何度もかける。
激しい交わりに疲労して、意識を失っているリヴァイにそっと口付ける。

「ん…」
「気がついたか?」

暫くするとリヴァイが意識を取り戻した。
しかし身体は鉛の様に重く、そのままエルヴィンに身体を預けていた。

「悪ぃ…力入らねぇ…」
「構わないよ、私も少々大人気無かった」

頭を優しくなでながらエルヴィンは頬に口付けてきた。
ボーっとしたままリヴァイは水滴の滴る天井を見つめていた。

「今日は私の部屋で眠るといい」
「…それも命令か?」
「いや、私がお前を抱いて眠りたいだけだ」

振り向いて瞳を見つめると、いつものエルヴィンに戻っていた。
それを見てホッとするリヴァイがいた。

「分かった、今日はお前と眠ろう…」

その返事を聞くとエルヴィンは後ろからリヴァイを優しく抱きしめた。

「私は先に上がっている、お前はゆっくり浸かるといい」

そう言うとリヴァイをバスタブにもたれさせて、先に上がっていった。
ポタリ…ポタリ…と水滴の音が一定に聞こえる。
バスタブのお湯は心地よく、全身が包まれているようだった。
リヴァイは両膝を立ててその上に腕を組み顔を乗せた。
ふと頭に浮かぶあどけない笑顔。


―ちくしょう、なんで今お前の顔が浮かぶんだ……


眩しいくらいの屈託のないエレンの笑顔を思い出し、
リヴァイの心はまるで茨に巻き付けられたように軋んだ。
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