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ラブカルチャースクール
第6章 LOVE Lesson マサキ
ガチャ…。

「ひゃっ!」

考え事をしていたから、ドアの音に異様に驚いてしまった。

「ははは!驚かせてしまいましたか。初めまして…マサキです。」

柔らかな笑顔を見せながら、深々とお辞儀をする。

「あっ、すみません!考え事してたもので…伊野琴海です。」

私も立ち上がってお辞儀をした。

「そうでしたか、じゃあ驚きますよね。琴海さん、紅茶、コーヒー、日本茶…どれがいいかな?」

ちゃんと私の話を拾っている…流石大人の男性!?

でも…年齢関係ないか…こればかりは、感性だものね。

「紅茶で…お願いします。」

「はい。紅茶ですね。キャラメルティーとか入ったみたいだけど、試してみます?」

優しそうな笑顔に釣られ

「はい…それで、美味しそうですね。」

茶葉の缶を開けたマサキさんは

「うん…凄くいい香りですよ。」

そう言って、手際良くキャラメルティーを淹れてくれた。

三分くらいして、ティーポットから注がれた紅色の液体は、キャラメルの甘さが香らせる。

その芳ばしさに、自然とリラックスしてきた。

セイジとは、また違った安心感を感じる…。


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