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ラブカルチャースクール
第6章 LOVE Lesson マサキ
「だから、ここに通う決意をしたんだ。健気だね…琴海さん。」

凄い慈愛の目で見詰めながら、私の頬を優しく撫でる。

その手が妙に気持ち良くて、静かに目を閉じた。

猫とか犬って、こんな気分なのかな…。

すると…マサキの唇が私に重なった。

あっ…然り気無さすぎる…。

ただ、そっと触れるだけのキスをゆっくり数回繰り返す。

その柔らかさに、心地好くなってしまう。

「琴海さん…。」

甘く低い声…。

「はい…。」

「隣に、移動しましょうか。」

ドッキン…。

いよいよ、マサキのレッスンが始まる。

「は…い。」

ガチャ…ベッドルームのドアが開く。

「着替え終わる頃に、戻りますので。」

「分かりました。」

ドアが閉められ、一端マサキは姿を消す。

「はぁ…やっぱり緊張する。」

マサキは凄く優しそうな。

ナツみたいな無茶な事はしないだろうけど…みんなの優しさに触れる度、その先の卒業が怖くなってきた。

「まだ始まったばかりなのに…。」

『ラブカルチャースクール』が、居心地好くなってきているのを実感し始めていた…。

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