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ラブカルチャースクール
第7章 LOVE Lesson コウセイ
紅茶のカップを持ったまま、一点を見詰めて固まってると

「琴海さん…。」

「あっ!はい!」

コウセイは、私の手からカップを取ってテーブルに置いた。

なんだろう?

両手を広げて、ニッコリ笑う。

「さぁ~この胸に飛びこんでおいで~!」

へっ?
思わずキョトンと、してしまう。

コウセイはニコニコしたまま、待ち構えてる。

取り敢えず…胸に寄りかかってみればいいのかしら?

「は…い…。」

おずおずと凭れる様に胸の中に顔を埋めていくと、コウセイの腕は、私の身体を力強く抱き締めて

「ぎゅうぅ~!」

ぎゅ…って…言ってるし。

「ぷっ…クスクス…コウセイさん、面白いですね。」

「そう~?琴海さん、笑ったね~!」

ドキン…。

「え…。」

「だって~旦那さんの話ししてる時、寂しそうな顔してるからさ~。言葉だけじゃなくて、こうやってギュッてするだけでも、伝わる事ってあるんじゃないかな。」

コウセイは片手で、背中をゆっくり擦る。

抱き締めてくれてる腕も、撫でてる手も、とても温かくて身体も心もポカポカしてきた。

「言葉で伝えるのは大事だけど…言葉じゃなくても伝えられる事もあるよ。旦那さんとする時、琴海さんの何気ない仕草や声で、変わっていくと思うよ。」

そうなのかな…でも、そんな気がする…。

「はい…。」

腕の力が弛み、

「琴海さん…レッスンですよ~!」

ニッコリとコウセイは、微笑んだ。

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