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ラブカルチャースクール
第2章 入会
私がエレベーターに、視線を向けたままにしてると

「セイジの事、お気に掛かりますか?」

と、ヤナセさんは、微笑みながら聞いてきた。

「あっ!やっ…まさかいきなり、スクールの人に会うなんて思わなかったので…。」

「そうですか。ご予約頂けた琴海様で、宜しいでしょうか?」

「はい!伊野琴海です!」

勢い良く答えると

「クス…間違いないですね…お電話と同じくお元気であられる。」

思い出し、カァ~と顔が熱くなる。

「ようこそいらっしゃいませ。ラブカルチャースクールへ!私、担当のヤナセでございます。」

最敬礼で、お辞儀をされた。

こんな美青年に、頭下げられるなんて、人生始まって以来だわ!

慌てて、私も最敬礼でお辞儀をする。

「宜しくお願い致します!」

ニッコリ笑って

「では、こちらにお掛け下さい。」

フロントを通り、奥のラウンジの様な場所に案内される。

「今、お茶を用意致します。どちらに致しますか?」

メニューを渡され

「あっ…ホットの紅茶で!」

良くも見ないで、また勢いで答えてしまったが

「畏まりました。どうぞソファーにお掛けになってお待ち下さい。」

ヤナセさんは、お茶の用意をしに奥へ下がって行った。


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