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ラブカルチャースクール
第12章 Lesson 悲観
トクトクトクトク…缶ビールからグラスに注ぎ移す。

パンフレットを開いている旦那にグラスを差し出す。 

「はい…そんなに真剣に見て…あなたもやってみる?」

やられちゃ困るけど、怪しまれない為にも強気でいく。

でも…旦那は私の強気とは裏腹に…

「いや…興味が無い。」

ガンッ!…あっ、良かったんだ…うん…良かったのに、ちょっと物悲しいのは興味無さ過ぎだから?

ヤナセの努力が一瞬で散ったから?

……私に…興味が無いんだよね…ふふふ。

私も一杯だけビールを飲み干した。

秋刀魚は脂がのって美味しい。

肉気分だったけど、秋刀魚にして良かったかも! 

口元を綻ばせながら、旦那を見るとパンフレットは閉じられテーブルの片隅に追いやられていた。

………終了?

口の中の秋刀魚の身が、いきなり味気無くなった。

私の世界は、ここなんだ…。

どんなに彩りたくても、一瞬にして灰色に塗り替えられていく気分…。

ちょっとは、変わってきたかと思ったんだけどな…。

けんちん汁風に具沢山入ったお椀に口を付けると

「明日…琴海は、どこに行きたい?服とか欲しいか?」

「へっ…服?」

「マッサージスクールとか…着ていく服…買うか?」

「う、うん!有難う~!」

旦那なりの気遣いだろう。

本当に不器用な人なんだな…でも、秋刀魚は綺麗に食べきっていたけど…。

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