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ラブカルチャースクール
第12章 Lesson 悲観
土曜日の朝になり、旦那と車で、ショッピングモールに行った。

折角だから、カーテンも変えようかな…あっ!帰りに白菜買っていかないと!

私が見たい所に、旦那は黙々と着いて来るだけ。 

たまに話しを振っても

「いいんじゃないか。」
「そうだな。」

くらいしか言わない。

ま…単にいつもと同じなだけだし、大抵の物は買ってくれるからいいか…うん…自由はあるもの…。

毎回、そうやって自分に言い聞かせる。

でも…いつまで、続けられるかな?

今は、ラブカルで現実逃避は出来る…セイジに会える嬉しさが勝る……

けれど、それだって卒業までの『夢』みたいなもの…。

一気に引き戻される『現実』に、その時私は受け止められるのかな…。

旦那が変わったら、『現実』に戻ってこれるかしら…。 

「琴海…それにするのか?」

「へっ!あ、あぁ…可愛いなって!」

フレアスカートを手に持ったまま考え込んでしまっていた。

「欲しいなら、買いなさい。」

そう言って、一万円を渡された。

「あっ!自分で買うから!」

「いいよ…向こうの休憩スペースにいるから。」

そう言って、ソファーが並んでる場所に向かう旦那の背中を見詰め…

ねぇ…この一万円が、あなたの愛情なの?


何だかちょっと、寂しくなった……。


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