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ラブカルチャースクール
第12章 Lesson 悲観
グツグツ…鍋の煮えたぎる音がする。

「琴海…火を弱めた方がいいんじゃ。」

「え…火?」

買ってきた白菜を使って、キムチ鍋をしていた。

「そ、そうね。」

慌てて、卓上コンロの火力を弱める。

「煮詰まったかな…お湯、足そうか?」

「いや…タレを足してくれ。」

「うん…。」

キムチ鍋の元を持って来て、鍋に注ぐ…

セイジ…あの後、彼女とケーキ食べたのかな…。

どうしても、さくらんぼを食べさせてるセイジを想像してしまう…。

「琴海!入れすぎじゃないか?」

「はっ!へっ?きゃっ!ごめんなさい!」

ドボドボと、一瓶分入れてしまった。

「お、お湯足すね!」

「…昼から、変じゃないか?」

ドッキン!

うっ…鈍い旦那でも流石に解るよね。

どうしても頭が、セイジと彼女の事でいっぱいになる。

「ごめんなさい…久々に1日買い物したから、疲れたのかも…。」

「そうか…近場にすれば良かったかな。」

しまった!今度は旦那が自虐的に! 

「ち、違うわ!楽しくてはしゃいじゃったからよ!色々買って貰えて、テンション上げ過ぎちゃったからかな~ははは~!」

我ながら、胡散臭い!

でも、旦那は

「…なら良かった…。」

嬉しそうに、はにかんでいる…。

うっ…嘘も方便ね…本当に
『ごめんなさい』。

裏切った罰なのかもしれない……心底そう思った…。

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