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ラブカルチャースクール
第2章 入会
ドッキン!

いやいや!
お試しだし、これでドキドキしてたら、この先持たないわ! 

「そ、そうでしょ!中々お目にかけないんだけど、甘酸っぱさが生クリームと絶妙なのよ!」

「へぇ~!気になるな!次に琴海さんが、来た時に用意出来たらいいな。」

ケーキにこんなに食いつくイケメンって!

それに『用意』って?

「用意出来たらって、そんな事までしてくれるの?」

セイジは、膝をくっつけたまま相変わらず笑顔で

「はい!好きなもの食べたら、リラックス出来るしね!ただ来て、身体使って帰るだけってのも寂しいじゃない。一番大事なのは、メンタル面の向上だから。」

ずっと目を合わせて、包み込まれるかの様な穏やかさで、セイジが話す。

本当だ…たった、これだけの会話なのに温かくなって…胸が痛い。

「ははは…私ってば…。」

涙腺が、潤み始めてきた。

「琴海さん…どうかしました?」

心配してくれる顔が切な気で、グッときてしまう。

「他愛ない会話で…凄く胸が熱くなっちゃって…」

「うん…。」

「旦那とこんな会話…全然してないんだよね…。一生懸命テクニックを覚えるだけじゃダメなんだろうな…。」

セイジの手が、スカートを握ったままの私の手の上に重ねて置かれ

「琴海さん…。」

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