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ラブカルチャースクール
第19章 2 Years ago
「たく…おばちゃん、不吉な事を…。」

出戻りか…いわゆる『離婚』

みんな、何を切っ掛けに離婚するのかな…。

もし、私がする事になるなら……いけない…安易に想像するのは良くないな。

両親の分のコロッケもぶら下げながら、もう直ぐ家に着く頃…懐かしい場所に来た。

雨海を拾った軒先だ。

あの時、いきなり雨が降って来てここに駆け込んだんだよね。

段ボールの中で、小さく丸まって震えてて…可哀想で抱き上げてカーディガンでくるんでたら、愛着が出てきて家に連れて帰った。

お母さんは一瞬呆れた顔をしたが、雨海を温めてミルクをあげてくれたな。

「ふふ…もう、2年も経つんだ…早いな。」

思い出に浸って、しばらく眺めていると、聞き覚えのある声に、呼び掛けられた。

「あれ…琴海さん?」

名前を呼んだ、その声は……最近、聞き馴染んだ…一番好きな声…。

「琴海さんだよね?」

ウソ…なんで…ここで会うの?

ゆっくり振り返りながら、その存在を確認する。

間違いない…今、一番会いたい人…

「セイジ…さん…。」

「やっぱり~!似てるから、絶対そうな気がした。こんな所で会うなんて思わなかったけど。」

屈託なく笑う笑顔は、いつものセイジと変わらない。

「うん…ビックリした…。なんでここに?」

「ん~以前、知り合いの家に寄った後に、ここで捨て猫を見かけたんだ。何となく気になって寄ってみたんだよ。」

「猫?…それって…いつ?」

「ん~と…2年前かな!」

2年前……その猫、もしかして…。

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