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ラブカルチャースクール
第19章 2 Years ago
「2年…その日、にわか雨…降った?」

セイジは目を一瞬開いて

「そうだ…うん、降った…。」

あぁ……やっぱり…。

「多分…その猫…家で飼ってる。」

「えっ…マジ…。」

流石にセイジもかなり驚いたみたいだ、口元を押さえて立ち尽くす。

「そっか…琴海さんの家なら…猫も幸せだな。」

ズキュ―ンッ!!

フッて笑った顔が余りにも優しくて、心臓が爆発しそうになる。

どうしよう…家に今、誰も居ないし…もし誘ったら…規約違反なのかな…。

「あ、あのね…猫…大きくなったの。」

「そっか~!可愛い?」

「うん…ウミって言うの…。雨の日に拾ったから。」

「雨に…琴海さんと同じ海で…雨海かな?」

「そう…そうなの…。」

やだ…セイジ、そんなのサラって言わないでよ!

何でも知られてるみたいで……知られてるな…隅々まで…。

「実家かな…近いの?」

ドキンッ!

「う、うん!近いのよ!」

かなり挙動不審気味に、なってしまう。

「そうなんだ…今度、写真でも見せてよ!じゃあ…」

「えっ…。」

ヤダ…行っちゃう…。

「セイジ!!」

「んっ!?」

一歩踏み出した、足を止めてくれた。

「猫……見に来ない?」

「…琴海さん…それは…。」

『違反』…かな…。

唇を噛んで、少し涙目になりかけた……その時…。

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