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ラブカルチャースクール
第19章 2 Years ago
玄関まで着いたら、二人ともかなり濡れてしまっていた。

「待ってて…直ぐに開けるね。」

風邪をひかせちゃったら、いけないわ!

焦って震える手を落ち着かせながら、玄関を開ける。

「タオル持ってくるから。」

「有難う…。」

セイジは優しく笑ったけど、少し困ってる様な顔をしていた。

確かにだ…バッタリ会って、突然の雷雨とはいえ…ラブカルのタブーのギリギリの事をしている事かもしれない…。

でも、あのまま別れたくなかった私には、雨は味方に思えた。

タオルを数枚持って、玄関に戻る。

「はい。水気取れたら、上がって!」

「えっ…だって…。」

「冷えたら風邪ひいちゃうわ!お風呂沸かすから、入っていって!服も乾かすから!」

自分もタオルで拭いて、顔の表情を隠した。

もの凄く、緊張している。

お願い…断らないで…。

「でも…悪いよ…いきなりだし。ご両親も…」

「父は、仕事だし!母は、夜まで留守だし!いきなりは、雨だし!猫も居るしっ!」

必死過ぎて、滅茶苦茶な言い訳をしてしまった。

そんな私に、セイジはクスクスと笑いだし、

「ははは…分かったよ。じゃあ、お言葉に甘えさせて貰うね。」

ニッコリと甘い笑顔で、私を下から覗き込む。

バフンッ!

一気に服が、乾きそうなくらい身体中熱くなった。

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