この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ラブカルチャースクール
第19章 2 Years ago
ドクン…ドクン…。

部屋中に心臓の音だけが、鳴り響いてる気がする。

長く感じた様で、短い時間…沈黙を割ったのはセイジだった。

「誰かに…聞いたの?」

目を細めてた表情は、いつもより切なかった。

「ごめんなさい……ハヤトに…。」

膝の上の手で、ギュッと握りこぶしを作る。

「そうか……ハヤトか…だから琴海さんに、無理な要望を押し付けて来たんだ。ごめんね…嫌な思いさせて。」

そう言ってセイジは、頭を下げた。

「あっ…違う…セイジは、悪くないから!」

悪いのは…セイジに執着した、私の心。

「…いや…ハヤトがどこまで言ったか解らないけど…話しておいた方がいいのかもね。」

ドキン…聞きたい…けど、急に怖くもなってくる…。

「元カノ…さんの…話し?」

セイジは、一旦目を瞑り少ししてゆっくり開き…話しはじめた。

「元カノとは…4年前に付き合い始めて…
1年半で別れた。」

「何か…あったの…?」

気になって、聞いてしまう。

「彼女の父親がね…寝たきりの介護状態になって…母親は、彼女が中学生の時に…蒸発したって…。だから、父親の面倒は殆ど彼女が看る事になって……。」

いつものセイジとは違う…その時を思い出したせいなのか…悲痛な表情だった。

「最初は、良かったんだけど…彼女の負担が大きくなるにつれて、ストレスが溜まって、俺たちもギクシャクし出したんだ…。」

「うん…。」

きっと…二人とも凄い、悩んだんだろう…。

/552ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ