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ラブカルチャースクール
第19章 2 Years ago
「きっかけは…ほんの些細な事だった…。感情的になった彼女に、しばらく連絡しないでおこうと…一週間くらい時間を空けたんだ。」

でも、きっとそれは…彼女には…

「そしたら、それからパッタリ連絡が取れなくなった…。家に行っても会って貰えなくて…その内引っ越してしまって行方知れずになって…それっきりだった。」

「そう…。」

セイジにも…そんな辛い恋愛経験があったんだ…。

「途方にくれてたその時…たまたまカルチャースクールの人に声を掛けられて…ちょっと自棄気味も手伝って、講師になるレッスンを始めてみたんだよ。」

セイジは顔を傾けて、苦笑いをした。

「でも学ぶ内にさ…女性の気持ちや立場とか…色々解ってきて…彼女も本当に辛かっただろうな…あの時、黙って抱き締めてあげれば良かったって…死ぬほど後悔したんだ。」

ズキン…死ぬほど…『愛してた』のかな…。

「うん…そうかも…。」

「はは…やっぱり~。カルチャースクールで、色んな女性との悩みに向き合って、最初はこれで解決出来るのか疑ってたけど…レッスンを重ねて悩みを解消していく人たちを見た時に…彼女も、お母さんも、どこかで夫婦や家族のスレ違いを解決してたなら…彼女もあんな苦労しなくて済んだのかもって……まっ…独り善がりな思いでしかないけど…。」

セイジも葛藤する中で、彼女と生徒を重ねて、何とかしたいと思ったんだね…。

それがセイジの…彼女への償い…。

じゃあ…私は…やっぱり彼女への罪悪感の一部なの?

知りたい…私は…所詮彼女の代わりか…

「セイジ……」

聞こうとしたら、話しの続きがあった。

「半年くらい経って、やっと色々落ち着いて…電車に乗ってる時に…虹が見えたんだ…。」

「えっ…虹?」

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