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ラブカルチャースクール
第19章 2 Years ago
いきなり話しの方向が、変わった気がするな…。
セイジは、いつもの優しい笑顔で、私を見詰めていた。
「うん…虹が見えて…おもむろに、ここの駅で降りて…虹を追いかける様に歩き出したら、にわか雨が降ってきてさ。」
セイジは、雨海の写真を捲る。
「それって…もしかして…。」
「うん…2年前…。」
ドックン…。
鼓動が激しく、高鳴り始める…。
「途中コンビニで、傘を買って…そのまま歩いてたらさ……あの軒下にたどり着いた…。」
目を細めて、ジッと見詰められて、顔が熱くなってくる。
「セイジ…。」
ドックン…ドックン…。
「そこに…段ボールの中で震えて丸まってる…子猫が居て…。」
「うん…。」
ドックン…。
「可哀想になったけど、家では飼えないから…コンビニに戻って、タオルと一応ミルクを買いに戻ったんだ。」
「…うん…。」
セイジは正面を向いて、遠くを見る様に語る。
「そうしたら…一人の女性が立ってて…猫を自分の服で包んで、抱き締めてた。…小柄で、可愛らしい雰囲気が、元カノに似てる感じがして…目が離せなくなって…」
それは……あの時…。
「う…ん…。」
「その子は…中々止みそうにない雨をジッと見詰める様に…空を見上げてて…。」
「うん。」
ドックン、ドックン…。
緊張で喉が、渇いてくる。
セイジは、いつもの優しい笑顔で、私を見詰めていた。
「うん…虹が見えて…おもむろに、ここの駅で降りて…虹を追いかける様に歩き出したら、にわか雨が降ってきてさ。」
セイジは、雨海の写真を捲る。
「それって…もしかして…。」
「うん…2年前…。」
ドックン…。
鼓動が激しく、高鳴り始める…。
「途中コンビニで、傘を買って…そのまま歩いてたらさ……あの軒下にたどり着いた…。」
目を細めて、ジッと見詰められて、顔が熱くなってくる。
「セイジ…。」
ドックン…ドックン…。
「そこに…段ボールの中で震えて丸まってる…子猫が居て…。」
「うん…。」
ドックン…。
「可哀想になったけど、家では飼えないから…コンビニに戻って、タオルと一応ミルクを買いに戻ったんだ。」
「…うん…。」
セイジは正面を向いて、遠くを見る様に語る。
「そうしたら…一人の女性が立ってて…猫を自分の服で包んで、抱き締めてた。…小柄で、可愛らしい雰囲気が、元カノに似てる感じがして…目が離せなくなって…」
それは……あの時…。
「う…ん…。」
「その子は…中々止みそうにない雨をジッと見詰める様に…空を見上げてて…。」
「うん。」
ドックン、ドックン…。
緊張で喉が、渇いてくる。