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第19章 2 Years ago

唇の感触を求めるかの様に、軽く何度も触れ合う。

それが本当の恋人同士とするキスみたいで、嬉しくなって自然と口元が弛む。

「ふふ……チュ…。」

「琴海…？」

「ふふふ…セイジ…。」

私から、セイジの唇を咬わえ込んだ。

『好き』…この言葉を言ったら、本当に貴方を縛ってしまいそうで言えなかったから…。

セイジもきっと、同じだったと思う…。

「ん～！んん……クチュ…。」

セイジは少しもがいたけど、直ぐに私の唇を割って、舌が挿し込まれた。

クチュ…クチュ…ピチャッ…チュ…。

私たちは、お互いの背中に腕を回して、しがみ付きながら、長い事…ずっと…唇と舌を絡ませ合った。

「ピチャッ…はぁ…あっ…。」

唇が離れ…顎から首筋をスタンプみたいに押し当て、なぞっていく。

大きな手は、また胸を包み込み指の間に乳首を挟みながら、揉みほぐされていった。

「あっ…はぁ……んあぁ…。」

触れられる全てが、気持ち良くて、そこから身体中に幸福感が満ちてくる。

唇は鎖骨から乳房を這い、右の乳頭を微かに掠める。

瞬間、ゾクゾクと快感が突き上げる。

「あぁっ！イ…イイッ…。」

セイジの肌に手を滑らすと、逞しい背中はとても熱かった。

「んっ…はぁ…セイジ…。」

勃起した乳頭を柔らかい感触が包み込み、舌先で硬くなった突起を転がしていく。

「あぁ……あっ…。」

甘く…甘く…蕩けてしまいそうになる。