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ラブカルチャースクール
第19章 2 Years ago
カチャカチャ…チノパンにベルトを通す音が響く。

「ありがとう…服、ホカホカしてるよ。」

「そう…良かった。」

服を着るセイジの背中をぼうっと、見詰めていた。

セイジはやっぱり、カッコいいな…。

長い手足、広い肩幅、均等が取れた身体…爽やかな笑顔に、整った顔。

何より優しい。

本当に…夢なのかも…。

「痛っ!」

「琴海!?」

私の声に驚いて、セイジが振り向く。

「あはは…何でもないよ…。」

まさか、夢じゃないか手の甲をつねったなんて…恥ずかしい。

「本当に?」 

心配そうに、覗き込まれる。

トックン…。

セイジにとっての当たり前の優しさが、一つ一つ胸に染みる。

「う、うん!セイジ、もう行かないと…引き留めて…ごめんね。」

最初から、私の我儘だった。

それにセイジを巻き込んだ。

一緒に背徳を背負わせたんだ…。

黙り込むと

「琴海…一人で抱えちゃ駄目って言ったろ…。」

「セイジ…。」

そっと抱き締めてくれ、身体が包み込まれる。

「苦しくなったり、泣きたくなったら…俺に絶対に言うんだよ。」

「うん…。」

「絶対だよ。」

セイジの腕に力が入る。

「ふふ…セイジ…苦しいよ。」

「うん…ごめん。」

それでも、腕の力は変わらなくて… 

何かあっても私が何も言わないと、セイジは心配していたのかもしれない…。

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