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ラブカルチャースクール
第20章 Lesson 『タブー』
それがどんな手段か解らないが、これだけ徹底してるなら、それに近い事はされるんだろう。

講師は島へ…生徒は家の中で…一生顔を会わす事がなくなる。

「ハヤトの事…好きな生徒だって居たんじゃないの…。」

セイジだけじゃない…ヤナセだって、マサキやコウセイにもいたかもしれない…。

「あ~居なくは無かったけど、俺に来るのは本気より刺激だから。」

「はい?」

「俺の事は、いいだろ!とにかく、それが掟、ラブカルのタブーなんだからな!」

ちょっとハヤトの顔が寂しそうに見えたのは気のせいかな…。

「うん…有難う…。」

知りたかった事なのに、知ったら胸がこんなに重いのは何でだろう。

「他には?聞きたい事は。」

「ううん…無いわ…帰るね。」

立ち上がろうとすると焦燥感からか、足が少し震える。

「送らないけど、駅まで解る?」

「う、うん…大丈夫…。」

ドックン…ドックン…!

何だか凄い、ドキドキする…動悸が激しいな…。

「おい…琴海…?フラフラしてんぞ…大丈夫か?」

「ほへ…にゃにが…。」

あ…何か、足元がフワフワする~視界が回って来た…。

あれれ…夢かにゃ……。

「わっ!琴海っ!」

ハヤトの顔が伸びて歪んでみえる…ふふ…面白~。

「ちょっ!マスター!」

視界が落ちていく中に、遠くにハヤトの叫び声が、聞こえた気がした…。

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