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ラブカルチャースクール
第20章 Lesson 『タブー』
脚を組んで、不機嫌そうに座ってるハヤトの方を改まって向いて

「ハヤト…さっきの従姉妹の事なんだけど…。」

「……なに。」

ハヤトは顔だけ、こちらに向けた。

「セイジとさ…話し合ってみたら?」

「はぁ~?何でよ。」

凄い睨まれた。

「だ、だって…詳しくセイジと元カノが喧嘩した理由も聞いてないんでしょ。話せば、ハヤトのわだかまりも無くなるかもよ。」  

「無くならなくていい…俺は俺の判断で、生きて行く。セイジが気に食わない、それだけだ。」

そう言い切ると、ソファーから立って部屋を出て行こうとする。

諦めたくない!

「ハヤトだって、人気あるんでしょ!そんな復讐みたいな事して、従姉妹が喜ぶかな?」

ハヤトは、足を止めて振り返る。

「さぁ…喜ばないんじゃない…。」

「ハヤト…。」

もしかして…歩み寄れる……えっ…。

バシッ!

「キャッ!」

ハヤトは力任せにソファーを叩き、両手を着けて私を囲う。

据わった目の奥が、怒りと悲しみで揺れている様だった。

「ハ、ハヤト…。」

「従姉妹さぁ~介護疲れと失恋で、精神的に病んじゃって、喜ぶどころじゃないから!」

「え…ウソ…。」

「セイジに何か吹き込まれたのかよ…。」

「違う…セイジ…関係ない…。」

そんな事になってるなんて、セイジが知ったら。

「本当にムカつく……あっ…プライベートで、琴海が俺と何かあったら…セイジはどう思うかな…。」

「…なっ…。」

ハヤトはニヤリと、不敵な笑みを浮かべた…。

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