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ラブカルチャースクール
第20章 Lesson 『タブー』
「一応メールしとこうかな。」

最近は、毎日帰るメールがあっただけに、ギャップを感じる。

忙しかったら悪いけど…。

『お疲れ様です。実家に行って今日帰りました。ご飯はちゃんと食べれてますか?』

……今更かな…送信。

「さて、入ろう。」

久々にお風呂にのんびり浸かって、寝る前のスキンケアをしてる時だった。

ブルルル…。

携帯が、震えている。

「あれ…こんな時間…あっ!」

発信者は『旦那』だった。

架かってくるなんて思わずに、油断していた。

「もしもしっ!」

勢い良く出ると

『…まだ起きてたか…随分、元気だな。』

「あっ…ビックリして…。」

『ビックリ…?ゴキブリでも出たか…。』

ゴキブリ……より、ビックリしたわ。

「ううん…忙しいんじゃないかなって…。」

『あぁ…済まない、ちょっと立て込んでて、毎日遅かったから。実家…ゆっくり出来たのか?』

ドッキン!

聞かれりとは、思わなかったな…。

「う…ん。猫とゴロゴロしてた…。」

『そうか…なら良かった。また、挨拶に今度行かないとな…。』

また…行かないと……あの街に旦那と…。

「うん…有難う…ご飯食べた?」

『さっき、部下と一緒に食べたよ。』

「そう…無理しないでね。電話、有難う。」

何て事ない会話…でも、出張中に電話が来たのは初めてだった。

『琴海……何か…あったか?』

ドックン!

何で…いきなり、そんな事を聞くの…。

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