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ラブカルチャースクール
第21章 Lesson in 独占
レッスン室に入ると

「琴海さん!こんにちは。」

セイジは先に入って、お茶を淹れていた。

「あれ…セイジ…早くない?」

いつも講師が来るのを待っていたのに。

「ははっ!今日はね~先に待ち伏せ!」

ズッキュン!

『待ち伏せ』って!

そんな笑顔で無邪気に言われると、卒倒してしまいそうだわ!

「そ、そうなんだ…あっ…セイジこれ。」

ドキドキしながらソファーに座ろうとすると、テーブルにはさくらんぼのショートケーキ…それも、ホールで置かれていた。

「うん…毎回同じで、ごめんね。でも、今日は特別だったから、ホールで頼んでおいたんだ。」

「頼んで…買って来てくれたんだ。嬉しい…凄く…。」

余りの嬉しさに、涙が出そうだ。

「喜んでくれて良かった…今、お茶淹れるね。」

「うん!」

紅茶の香りが部屋に、ほんのり漂う。

地元で会った時とはまた違う…スーツ姿のセイジは、ラブカルの講師だ。

でも…スーツ姿、カッコいいな…。

そっと、紅茶を淹れてる後ろに忍び寄る。

ドッキン…ドッキン…。

やっぱり…ここでは、生徒と講師なんだよね…。 

セイジの背中に、触れたくて手を伸ばすと

「琴海さん!」

「きゃっ!」

いきなり振り向かれ、思わず跳び跳ねた。

「ぷっ!何、跳ねてるの~?」

「あっ…うん…。」

いい年して、恥ずかしいなぁ~。

俯き加減で、モジモジしてたら

「座って、もうちょっと待っててね。」

セイジは身体を傾け…

チュッ!って、軽く頬にキスをした。

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