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ラブカルチャースクール
第21章 Lesson in 独占
ドッキン…ドッキン…。

私は直ぐに顔に出る…動揺を悟られ無い様に、慌てずゆっくり言葉を返す。

「はい…大丈夫かと。」

当たり障りなく、答えたよね?

ヤナセは少し、目を伏せて…

「琴海様には…無いと思いますが…独占コースで卒業する人は、割と僅かだったりします。」

「僅か……レッスンが厳しいんですか?」

「いえ…カリキュラムは一律です。要は…気持ちの問題です。」

伏せてた目を開き、私を見据える。

気持ちの問題…もしかしてそれは多分…

ラブカルの『タブー』?

「気持ちですか……それは、馴れ合いとかですかね?気が弛むとか。」

然り気無く他の例えをした。

そんな私にヤナセは、小さく息を吐く様に微笑み

「それならいいんですが…琴海様…旦那様を大事にして下さいね。」

ドックン!

ストレートに言われる方が、まだ身構えられる。

ヤナセの目は、何かを察してるんじゃないかと思ってしまう。

「はい…旦那と…ちゃんと向き合える様になりたいです…。」

嘘じゃない筈の言葉が、拷問の様に自分を責めてくる。

「本当に…琴海様の旦那様が羨ましいですね…絶対、卒業を迎えて下さい。誰よりも願ってます。」

『誰よりも』…どうしてそこまで…もしかして…

「あの…私の卒業って…ヤナセさんの成績とかにも、関わりますか?」

講師だけじゃなく、窓口役のヤナセの責任問題にもなるのかな?

本気で思ったら…

「あははははは~!琴海様…流石です!くっくっ!」

お腹を抱えて、爆笑された…ガーン!

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