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ラブカルチャースクール
第22章 Lessons of F
「何も…レッスンしなくていいから…来たいのここに…家に居てもする事ないし…。」

「琴海さん……解ったから…生徒さんの希望は基本的に優先だから…。」

『生徒』…胸に小さい痛みが走るが、今は希望が通った。

「うん…有難う…。」

嬉しくて、顔が弛む。

そんな私に、セイジはため息を吐いて

「たく…琴海さんは…。」

そこで言葉が、途切れた。

「えっ…何?」

「…何でもな~い!」

ギュッと、また鼻を摘ままれた。

「ひゃんっ!」

「はははっ!支度してきな、お茶用意しとくから…。」

「う、うん…。」

笑って見えたけど…瞳は泣いてる風に見えた…。 



支度しに、小部屋に入る。

セイジ…気のせいかな…何か隠してそうな。

考えながら何気に、スタンドミラーを見ると…

「…痕…大丈夫だよね…。」

乳房に付いた、桜の花弁に見える。

セイジが触れていた痕だ…。

うっとり見詰めて、指先でなぞる。 

一生残って欲しいとさえ思う…。

けど、いつかは消えてしまう様に、それは叶わない夢…。

「届く…かな…。」

思い付きで、自分の唇を重ねてみようとしたが、上手くいかない。

胸小さいからな…。

それでも何とか頑張ってみると…届いた!

吸うと痕が、付くのよね!

少し吸ったつもりだったのに…チュッポン!

「あ…ヤバイ…。」

ほんのりピンクから…くっきり赤になってしまった。 

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