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ラブカルチャースクール
第22章 Lessons of F
「一昨日も伝えた通り…旦那が出張から帰ってくるまでに、少しは変わっておきたいんです…。」

ヤナセに射抜かれるかの様に、ジッと見られる。

「そうですか……ならいいんですが…最近の琴海様は、雰囲気がかなり変わられた気がしたもので…余計な心配をしたのかもしれませんね…。」

ドッキン…ドッキン…。

ヤナセの意味深な言葉は、心臓に悪い。

ハッキリ言われた方が、まだ良いかも…。

これ以上突っ込まれないように、話題を変えよう。

「あの…ヤナセさん…マスターコースって、スタンダードの延長なんですか?」

「マスターコースですか…受けたいですか?」

これはストレートに、訊かれた。

「ちょっと…考えてて…将来的に役立つかもしれないし…働きたい時とか…。」

私はマスターコースは、資格取得程度に思ってしまっていたが…

「働きたい時…確かに女性講師も数名在籍してますが…みんな独身ですよ。」

「え…独身…。」

まぁ…その方が気兼ねはないのかも…男性講師も確か、みんな独身だった筈。

「マスターに進んで、カリキュラムは受けられます。でも、資格試験はその時点で独身じゃないと受けられません。」

「その時点…。」

もし、私が資格を欲しかったら……旦那と離婚しないと取れない…。

「あと、カリキュラム時の講師は選べません。独占コースみたいな、特殊なものもありません。」

「選べない…。」

「はい…その時、その時でランダムに選びます。」

私はマスターコースも、講師を選べると思っていた…。

そんな甘くは、無かったわね…。

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