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ラブカルチャースクール
第23章 Lesson 中断
旦那の視線は、胸元を凝視している。 

どうしよう…何か言わないと…。

「琴海…言えない事なのか…。」

声音が少し、低く感じる。

「ち、違う…引っ掻いちゃって…こんな赤くなるなんて…。」

苦しい言い訳だ。

「引っ掻いた……。」

「そ、そう…ブラのサイズを合わせてて…無理に寄せて手が滑って…。」

今度は、悲しい言い訳だわ。

「…そうか…大変だな…女性は…。」

えっ!信じた?

でも、ブラの採寸に詳しくはない筈!

「魚…焼くの?」

「あぁ…火を着けておくくらいならと思って…。」

「今、行くから…シャケ出しといてくれれば。」

「分かった…着替えてるところ、悪かった。」

パタン…ドアが閉まった…途端ベッドに座り込む。

「はぁ…疲れた…。」

これで、例え求められても大丈夫よね。

逆に、肩の荷が降りた気分になった。

「はは…やだな…どんだけ必死なの…。」

こんなに必死になった事…今まで生きてきて初めてかも。

胸元の痣に、手を置いた。

セイジ…今の私は、貴方に会える為なら…抱いて貰う為なら何でもするわ。

ピルも処方して貰おう…妊娠したらラブカルには、本当に行けなくなるし。

私の奥底に潜んでいる女の欲望が、果てしなく広がろうとしていた…。


けど…私は旦那の事を…全然解っていなかった…。


旦那の中に…眠っていたモノを

呼び起こしてしまったのかもしれない…。

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