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ラブカルチャースクール
第23章 Lesson 中断
「あ…あなたは…なんで…私と結婚…したの?」

霞み始める意識の中で、気力を振り絞って聞いてみた。

「……何?」

そんな質問されるなんて思わなかったのか、旦那の動きが止まった。

「言うこと…聞きそうだったから…?取り敢えず…家事さえすれば…誰でも良かったの?」

「なっ…そんな事…。」

震えそうになる声で、何とか言葉にしていく。

「私は……あなたの事…恋愛感情で…はぁ…見れてなかったけど…誠実だと思ったの…。」

「琴海…それは…。」

「はぁ…あなたは…私の…どこを…見てたの?」

ただ思い付くままを口にしていたと思う…ただ脳裏に残ったのは、目を瞑って食いしばってた旦那の顔。

男の人も…泣きたいわよね…。

実家でのセイジの顔が、脳裏に浮かんだ。

旦那は無言のまま、また腰を動かし始めた。

「あっ…あっ…んっ…。」

律動のまま、勝手に反応する身体が声を漏らす。

私もあなたも…お互いを見てた訳でも、快楽を求めた訳でもなかった。

ただ…どうしようもなく、やり場のない思いを少しでも薄めたかったんだと思う…。

「んっ…あっ…はぁ…。」

「はぁ…はぁ…んっ…。」

火照る肌に、浮き立つ赤い痣。

「あぁ…つっ…。」

キスマークを封印するかの様に、旦那の唇が吸い付いた。

微かな赤が、鮮やかな紅に変わった…。

「はぁ…あなた…。」

「琴海…。」

旦那が唇を重ねる。

ズッキン…小さい痛みが胸を刺す。


鮮血色の痣は…心から流れた涙みたいだった。

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