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ラブカルチャースクール
第23章 Lesson 中断
ガチャ…寝室のドアが開いて、旦那が入って来た。

「琴海…お腹空いてないか?」

空いてると思うけど、聞かれたら食べる気力は無かった。

「まだ…空いてない…あなたは…。」

私が食欲無くても、旦那が食べるなら仕度しないと…。

「適当に食べたから、大丈夫…。」

「そう…でも、夕飯の準備……なっ…。」

旦那がベッドの所まで近寄り、端に腰掛けた。

「琴海……さっき言った事覚えているか?」

「さっき……なに…。」

「何で…結婚したかって…。」

そうだ、こうなって改めて知りたくなって、虚ろな意識で聞いたんだ。

「…確かに…琴海以外と見合いしていたら…その人とだったかもしれない。」

ズッキン…。
なんだ…誰でも良かったんじゃ… 

「でも…やはり、君だったから決意したんだと思う。」

「え…どうゆう意味?」

「多分…あのタイミングで…琴海と見合いしたから、君じゃないと駄目な気がしたんだ。」

タイミング…。

聞こえは、良いかもしれない…
本当にただのタイミングだけなの…
すると、掛け違ったセイジとのタイミングは……やっぱり掛け違ったままなの…。

「よく…解らない…。」

それだけの理由なら、誰でも一緒だと思ってしまう。

「君が…見合いの時…一生懸命話してる琴海が、可愛く思えた…。」

「そう…。」

嬉しい筈の一言なのに…どこか冷めて聞いている私がいた。

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