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第24章 Lesson 決意

パッチン…。

旦那の声に、私の中で何かが固まった。

「お帰りなさい。ご飯食べる？」

「…外で、食べて来たが…。」

私が帰って来るとは、思わなかったんだろう。

「あなたの好きな物にしたから、少しくらい食べて。それか、先にお風呂にする？」

「食べるよ…軽くしか食べてないから。」

「そう…ビールは？」

「いや…いい。」

「分かった、お鍋…よそうわね。」

「あぁ…。」

何だろう…私が平然としてるからか、旦那もボルテージが下がった様だ。

それに今なら旦那の返事が、予測出来ていた。

怪訝な顔で、椅子に座る旦那。

取り皿によそい

「はい、どうぞ～。」

「あ…あぁ。」

「お腹空いたぁ～！いただきまぁ～す！熱っい。」

黙々と食べ始めた私に旦那は、箸を置き。

「琴海…昨日は何処に…。」

「何処に？ネットカフェよ。」

「え…ネット…。」

「最近って本当に、便利な世の中よね。」

「琴海…何で勝手に…」

「手紙に書いた通りよ。考えたかったの…。」

「考える…何をだ…。」

何を？
あなたは考えなかったのかしら…お互いの未来を…。

「私が…この先、どうやって生きて行くかよ。」

「この先？」

しかめ面の旦那に、ニッコリ笑い

「あなた…これを受け取って欲しいの。」

役場から貰って来た書類を封筒に入れて渡した。

「な…んだ…。」

旦那は、封筒の中身を掴み引き出す…。

「離婚届けです。」

落ち着いた声で…伝えた…。