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第24章 Lesson 決意

案の定旦那は、目を見開き怒鳴った。

「好き勝手して、いきなりこれはおかしいだろう？」

好き勝手か…今回だけじゃなく、普段からそう思われていたのかしら…。

「何を言っても、そう思われるかもしれないけど…私なりに、あなたに歩み寄りたかったのは…本当よ。」

「歩み寄り？」

また、怪訝な顔をした。

意味…解らないのかな…。

「あなた…私と結婚して、本当に良かった？楽しいと思えた？」

「何を言ってるんだ、突然！」

突然？旦那には、全てが青天の霹靂なんだろう。

「私…ずっと悩んでたの。あなたは、悪い人じゃない…真面目だし…金銭面の苦労も無かったし…。」

「そんなの当たり前だろ！」

「当たり前？でも…私は、餌付けすればいいだけのペットじゃないわ。」

あなたの都合で、抱かれて…。

あなたの気分で、話しかけられて…。

「ペット？そんなのと比べるなんて可笑しいだろ？」

「可笑しいかな？まだペットの方が、気にかけて貰えるかも…。私、あなたを知ろうとして、最初たくさん話しかけたのでも…何も返ってこなかった…。」

あなたが好きだって言ったものをたくさん作ったし、揃えた。

花も飾った、カーテンも変えた。

でも…

『仕事で疲れたから…。』

そればかりで新婚ムードも、会話すら無くなった…。

私は家政婦か、性欲処理のトイレみたいだった。

たった１年…されど１年…
振り返ってみて、このままだと生きている意味が解らなくなりそうだった…。