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ラブカルチャースクール
第25章 Last Lesson
毎回座っているソファーに腰を掛けて、セイジを待つ。

待ちながら色々と、振り返った。

旦那は、まだ離婚届けを渡してくれない。



離婚届けを渡した翌日、家を出て行く旨を伝えたら

「資格取るまで…どれくらい掛かるんだ?」

そんな事聞くなんて…珍しいわね。

「多分…半年くらい…かな。」

「お金は?」

「まだ自分で貯めてた貯金が残ってるから…。パートとかしながら何とかするわ。」

こんな理由だけに、実家には頼れないし…。

「俺は…まだ離婚する気ない…ゆっくり考えるから、それまでは妻としての役目を果たしなさい。」

「え…でも…それって…。」

「後は…好きにしろ!」

そう言い捨てて、会社に行ってしまった。

要は…家政婦みたいなもんか…。

でも、旦那なりの今の精一杯なのかもしれない。

そして、寝室は別々にした。

食費は、ご飯作るなら一人も二人も変わらないと言って出してくれている。

何か…離婚を切り出した後の方が、旦那が思いやってくれてる気がする…。

このまま一緒にいたら、また何か変わると思ってるのかな?

ラブカルの資格を取得する為には、『離婚』は必須…。

私は絶対に、資格取得を諦める気はない…。



コンコン…ガチャ…。

「琴海さん…お待たせしました。」

「セイジ…最後のレッスン…宜しくお願いします。」

セイジは、いつもの優しい笑顔で頷いた。

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